属種
■ナデシコ科
■多年草(一度タネをまいて育てると、何年も枯れずに育つ草本。冬でも地上部に葉を残すものや、地上部は枯れて根だけが残るもの(宿根草)などがある)
置き場所
カーネーションは日光を好むが、高温と湿気が苦手なので、ベランダや窓辺など明るくて日当たりがよく、風通しの良い場所が適地とのこと。適温は10℃~25℃。西日と朝夕の冷え込みは避ける。
※購入時に花と蕾が元気にたくさんついていても、その後の置き場所が日光不足だと花は枯れ、蕾(つぼみ)の中はスカスカの空になるようです。これは強い日差しに晒す事で回復できました。
水やり
鉢土の表面が乾いてさらさらした状態になったら十分な量の水を与える。やり過ぎは禁物。鉢の土が常にジメジメしていると根腐れの原因になるそうな。また、花や蕾がぬれるとカビが発生したり病気の原因になるので、開花期には花に水がかからないように 根本に与える のがコツ。冬は冬眠期なので、鉢土が乾いてから1~2日をおいて与えるようにする。 ※2018年、鉢の下に皿を置いておいたところ、茎の根元が溶けるようにもろくなり、萎れてしまいました。土に水分が多いと根腐れを起こすようです。
肥料
2週間に一回程度肥料を与える。春から秋にかけては2か月に1回ずつ化学肥料を与える。肥料は花鉢用のリン酸とカリウム成分の多いものを使用。
開花期の管理
咲き終わった花は早目に取り除く。
蕾が多過ぎると一輪一輪に充分な栄養が行き渡らず、上手く咲かない事がある。花のくび元に蕾がたくさんついている時は、大きな2~3輪を残し、花がらは摘み取った方が光が当たるようになるので、次の花が咲き易くなる。目安として、蕾を軽く押して中が空洞のものや、先端が色づいていない蕾は咲きにくいので摘み取った方が大きな蕾は咲き易くなる。
梅雨明けから夏にかけてはハダニが発生しやすいので、葉の裏に水をかけ市販のダニ剤で駆除する。又、スリップス(植物に発生する害虫)が付いたときはスミチオンやマラソンなどで防除。常に通気と換気をよい環境を保つようにする。
花が終わったら、鉢から上の部分を半分くらいに切り取る。枯れた枝や葉は取り除いて風通しを良くし、一回り大きめの鉢に植え替える。
上手く管理すると、秋にもう一度咲く。
増やし方
花が咲き終わった秋口になると株が衰えるので、若返りを図る場合は増殖する。株を増やしたい場合は、花が咲き終わった時期に増殖する。カーネーションは一般に差し芽で増やすので、5cm以上に伸びたわき芽を摘んで、赤玉土に2~3cmの深さまで植え込む。土の表面が乾いたら水を与えるようにすると、1週間程度で発根する。その後は日当たりの良い場所に置き、2週間に1回ずつ1000倍ぐらいに薄めた液肥を与えて育てる。このまま越冬させたら、春3月を待って大きな鉢に植え替える。
8月中旬、株の根本に出た脇芽を確認。太い幹には花はつきにくく、脇芽も出にくくなっているので、この芽より上の部分の幹はそろそろ切ってしまおうかと思っている。
9月中旬、主な幹の成長は止まったようで、葉には茶色く枯れた部分が目立ってきた。若芽を残して幹も枯葉も切除する。残したのは切り株と若芽だけ。大きな脇芽は別の容器に移植して根付かせる予定。
カーネーションはデリケートな植物で、環境の変化、日光不足や高温、湿気などにより開花に影響が出る。蕾がいつまでも咲かない場合は、前述の項目をチェックして管理する。