写真の撮り方 / 写真撮影術

基本

写真撮影のコツメモ

撮り方/手順

1に構図を決め、2に露出を決めたら、3に被写界深度決定の為の絞りを決めて、変化を見ながらタイミングを計ってシャッターを切って撮影。

何故、撮るのか

どんな感動でもいいので、感動したから、いつでも見れるように、また、見せられるように撮っておくと考える記念写真の概念から始めるのでよい。

撮り方

主題にピントを合わせる。主題を大きく撮る。主題に露出を合わせる。

前景と背景

主題の前に写すのが前景、主題の背後に写すのが背景。

構図いろいろ

主題を、真ん中、上、下、左、右、左上、右上、左下、右下、に合わせる。構図は写真だけでなく、優れた絵画では非常に参考になる。

場所を選ぶ

自分の思った通りの構図にするには、場所が極めて重要。

比較

主題だけを写すと大きさが感じられないものである。大きさが分るものを一緒に写しこむと、主題の見る者に主題の規模や大きさを感じさせることができる。

晴天時と雲天時

天気晴れて直射日光が強いほど陰がクッキリとできて明暗差が大きく強くなり、雲っているほど光が分散されて陰がボンヤリとし、明暗差が少なく弱くなる。明暗差とは、光が当たる部分と陰の部分の明るさの差で、その差が大きい場合は遠景が、小さい場合は中・近景の撮影に適す。

ISO感度と画質

ISO感度が低いと早いシャッターが切れない反面、画質がきめ細かくてキレイで、高いと高速シャッターが切れるが画質が荒くなる。

手持ち撮影と三脚使用撮影

いちいち畳んで仕舞う必要が無いので、撮影はできるだけ手持ちで行いたいが、手持ちだとどうしても手ブレを起こしてしまう場合はカメラを固定して撮影する。そのカメラ固定に最も適した道具が三脚である。>三脚の使い方(水平取りから)

絞り値から決定するか、シャッター速度値から決定するか

静止した写真にしたい場合は速く、流れた写真にしたい場合は遅くすればできるが、それよりもどの程度の被写界深度を取りたいかが重要ならば絞り値を先に決める。

絞りと被写界深度

絞りを絞ると被写界深度が深くなる。主題からどの程度、前or後の景色までを写し込みたいかを考え、絞りを決定する。

白と黒には気をつけろ@カメラは明暗差が苦手

黒は潰れぬように、白は飛ばぬように。潰れるとは、墨で塗り潰したように真っ黒になってしまうこと。飛ぶとは、絵を描く前の真新しいキャンバスのように真っ白になってしまうこと。晴天時の強い日差しの照り付ける日には白い被写体が白く飛び易く、陰の部分が黒く潰れ易い。カメラは明暗差(コントラスト)が苦手。どうせ飛んだり潰れたりするなら、そういう部分は構図決定の時点で最初から入れぬよう心得るか、潰れや飛びを生かした構図と露出法を採るべし。

露出補正の考え方

主題が適正露出になるように調整するのが露出補正。よって、まず主題が何かを確定すること。次に、構図上、カメラ任せだとどういう露出になるからどう補正するかと考える。主題より周囲が明るく白い場合はプラスに、主題より周囲が暗い場合はマイナスに補正する。補正の程度は、主題の周囲の明or暗が全体のどれくらいの割合かで考える。

感度と画質

感度を上げれば早いシャッタースピードを採る反面、作品の画質が落ちる。特にデジタルの場合、暗い部分のグラデーションで荒さが顕著になるので、夜景や暗所撮影には注意すべし。

広さを取るか、大きさを取るか

集合写真が代表的な例になるが、全体を取ると一人一人の顔は小さくなり、一人一人の顔を大きく撮ろうとすると全体が入らなくなる。広さを優先すると内部の各要素が小さくなり、各要素を優先すると広さが得られなくなる。

双眼と一眼

人は日頃から双眼で見てるので気付かない場合が多いが、良い写真になると思って撮影したところ、何が良くてカメラを向けたのかわからぬ写真になることがある。こういう場合のことを考え、撮影前には片目で被写体を見てみることをオススメ。一眼では捕らえられない遠近感を抑えることができ、作品の出来を想像することができる。

ハイライトは白、シャドウは黒

被写体の一番明るいところは白に、一番暗いところは黒になると考える。他は、中間色。

晴天時には遠景を、雲天時には中・近景を

晴天時は空が青く、日向と日陰の明暗差(コントラスト)が激しいので、風景などの遠景か日向部分だけor日陰部分だけの撮影に好都合。雲天時は雲が多く、空が白くなるので遠景には向かないが、コントラストが低くなるので中・近景撮影には好都合。

三脚を使う時とは

手持ち撮影は、あちこち行ったり来たりできる機動性に富むが手ブレの問題が発生する。三脚使用は、手ブレ問題を解消するが移動するに荷物になり機動性を阻害する欠点がある。撮影の際に構図を決め、露出を決めたら焦点距離とシャッタースピードから手ブレの可能性が高くなったところで使用すべし。プロのように大きなレンズをつけたカメラで三脚使って撮影することに憧れ、混雑場所で三脚広げるべからず。

こんな時はこうする