寝苦しさの原因の一つは熱がこもっているから
畳部屋にマットを敷いて寝る場合、真夏の暑い時期には暑くて寝苦しくてよく眠れない。そこで扇風機を使ったりクーラーを効かせてきたわけだが、できるだけ電気を使わないで過ごせないものかと常に考えている。
まずは、何故寝床が暑苦しいのか?結論は、『熱が籠もって温存しちゃうから』。体から発っせられた体温を放散させずに保ってしまうから暑い。ではどうしたらこの熱を放散させられるか?それには、『背中と床の間に風を通す』。つまり、ちょうどビーチベッドのように空中に体を浮かせれば熱を外へ逃がせられる。これができたら、あとは部屋の空気を流したり、冷気を併用することで効果的に放熱できるでしょう。
ベッドとマットの長所短所
- ベッド
- 部屋の床から寝床を上げられ通気が確保できるので、スプリングマットを使うか、空気の通りがよいような床板にしてマットもできるだけ薄くすれば熱を放散できる。しかし、一度設置したら常設となるので、スペースを食う。
- マット
- 普段は折り畳んで部屋の隅においておき、必要な時だけ広げて使う事ができるのでスペースを上手く使う事ができるが、直に床に敷く為に床との間の通気を通ることができず、夏場は暑い。
マットをどうしたらいいか?
体、特に多く熱を発し籠もらせる尻から背中にかけての主に上半身を床から離して通気を良くする。
いくつかの試み
- 自動車用のシートマットを敷いてみた。このマットは体とシートの間の通気を確保できるような構造なので、寝床にも同じように使えたが大きさに難あり。
- 人工芝の上に寝てみた。人工芝の上に寝れば体が宙に上がるので通気が確保できると考えた。思った通り熱のこもりは解消できたが、肌の露出部に人工芝の跡ができるくらいに食いこむので痛く、シーツをかけるなどの工夫が必要な他、畳が傷む問題もあり。
- 簀子(すのこ)の上にマットを敷く方法を考える。折りたたみ式と丸める方式の2種類の簀子ベッドがあるが、どちらも木部のところはどうしても熱を持ってしまうのと、固いのでその上に必ずマットを敷く必要があり、せっかく作った床との隙間がマットによって塞がれてしまい、効果があるのか無いのか微妙。
- 籐(とう)のベッドを考えてみる。理想的だが、ベッド方式でないと使えず非常に高価なのと、一度設置したら常設になるので、部屋のスペースが必要。
- シーグラスマット。これならば畳の直上でもマットの上でも使え、少々無理があるが体を床から浮かせられる。ただし、そのまま使うにはちょっと痛い。小さなものを繋いでシーズンだけ使うようにすればオフシーズンには解体して保管ができる。
結論
近所で安く売っていたシーグラスマットを必要な枚数繋いで一枚のマットを作り、畳の上に敷いて寝るのが最良かもしれない。これならば、畳を傷付けることも少なく、上手く熱を放散できると思う。ただし、最初のうちはちょっとチクチクして痛いかも。使い始めは霧吹きかけてちょっと濡らして足で踏みつけて柔らかくしてはどうだろう?
その後の結論
釣り糸をインスタントラーメンやヘチマのように絡ませたマットに注目。クッションでありながら、空気を多く含める事ができるので、従来のスポンジクッションと違って熱がこもらせずに開放し易く、より空中に浮いている状態を作り出せる。これならば仰向けに寝た時の背中の下の熱のこもりを軽減する事ができるでしょうし、空調を使った場合は効果的にその効果が受けられるでしょう。厚さ2cmと4cmがあるので、従来の敷布団の上に敷くならば2cmを、床の上に直に敷くなら4cmを選ぶとよいでしょう。私は畳みの上で4cm直敷きで、6月の梅雨時期をこれまでより格段に寝心地よくできています。
その他
冬のように寒い時期には畳の上にマットを敷いた寝床はむしろ効果的。マットを通して畳が背中部の熱を確保してくれる。これは起床後に背中部分の畳を触ってみれば温かさを感じるのでわかる。畳の和室なら冬は直マット・夏はシーグラスマットが良さそう。
他
七島い草ともいうらしい。