打ち水とは
真夏の暑い時期などに水を撒いて少々ながら涼しさを得る試み。水を撒くと撒いた水が蒸発し、その際に熱を一緒に持っていってくれる(気化熱)。
打ち水の考え方
夕方 の日没の直前直後に行うのが効果的。日中のまだ陽の高い正午頃に撒くのは、火を止めずに冷ます為にフライパンに水をかけるようなもの。撒いた直後は当然ながら湿度が上がると思われるが、それが去った後には地面が幾分、冷えているはずといったところ。飲料用の水道でなくても、雨水や風呂の残り湯などでも良いでしょう。除湿機にたまった水を使うアイディアも上手い。
たくさん撒けば良いというものでもない
打ち水に使う水の量は、必ずしも多ければ効果が高いとは言えない。要は打った水が蒸発する事で地表の温度が下がるのだから、効率的・効果的に蒸発するような撒き方が上手いと言える。打ち水の直後にはよく地面のにおいのようなものがするが、この匂いがするようならば上手く蒸発していると言えるのでは?
ちなみに、熱く熱された地面に水を撒いて蒸発させるのだから、その瞬間は付近に水蒸気が立ち込めるので、湿度は上がる。
風上に撒くと蒸発した水蒸気のムッとする感触が感じられて打ち水の効果を感じやすい。
打ち水の効果を活用できる人とは
打ち水というのは、日中に多大な直射を浴びたアスファルトが熱を溜め込み、日没後もその周辺の人を熱するので、それを早期に解消するのが目的の行為。よって、それで暑い思いをする人がいないなら、特段、打ち水をせずとも良い。打ち水による冷却効果を活用できるのは、店頭で客と対するなど常に熱せられた路面と接している人であって、路面から遠いところで多大な時間を過ごす人や、ほとんど路面と無縁なところに居ることが多い人にとってはやるだけの意味は無いと言える。 よって、打ち水をする意義があるのは屋根の作られていない商店街の店舗さん。日が暮れたり建物の陰に隠れてもう目の前の道路が直射日光を浴びなくなった頃合に打ち水をすると、その後の日没後に自然と冷えるよりも早く路面を冷やす事ができる。その頃とはちょうど夕方で買い物の時間帯に入るので、混雑する前にできたら効果的。
注意!渇水時には我慢
水不足で生活用水が危機的なのに打ち水をするのは考え物でしょう。